ADHDの方、必見!ルーチン作業を楽々こなせる「ルーチンタイマー」の作り方

ーー まず、ルーチンタイマーと、taisho6339さんについて教えてください。

ルーチンタイマーは、ADHDの方、子供を持つ親の方をメインのターゲットとしていて、いつものルーチンを設定した所要時間をもとに一つ一つ「何をやるべきか」をアナウンスしてくれるアプリです。例えば、毎朝出勤、通学する前の準備しなきゃいけない事項についてなどです。今何をどのくらいの時間で行なうのかを度々アナウンスして効率的に準備できるようにサポートしてくれます。このアプリは、フリーランスでバックエンドのソフトウェアエンジニアをしている私と、Webサービスの企画、デザイン、グロースハックを担当している彼女とで作っています。アイデアとデザイン、グロースを彼女が担当していて、実装が私という分担で開発、運用をしています。

ーー ルーチンタイマーの着想はどこから生まれましたか。

彼女がADHDという発達障害を患っていいて、日常生活の中で生き辛さを感じることが多々あります。その中でも、朝の用意などルーチン化された作業を集中して最後まで行なうことが難しく、毎朝バタバタして時間ギリギリになってしまったり、遅刻してしまったりすることが頻発するという課題を抱えていました。どうにかして、それを解決したいと思って作ったのが、ルーチンタイマーでした。ルーチン作業を行なうときに、一人でやると必ず他のことに気が散ってしまったり、思ったより時間が経っていて慌ててしまったりしていたのですが、私が声をかけると作業に意識を戻せていただので、これをアプリ自動化しようと思った彼女の考えがきっかけでした。

ーー 最初に開発したプロダクトは何でしたか。

みんなの秘書、というスケジュール管理アプリです。(配信停止中)シンプルに作り、当時スマホが普及したばかりで操作に慣れていない人でも簡単に使えるように配慮し、結果5万ダウンロードしていただけました。

ーー 現在、ルーチンタイマーを広めるために工夫はされていますか。

ここは完全に彼女に任せていて、まずユーザーを独自に分類し、それぞれに属するユーザーに対して適切に訴求するというのを実践しています。大きく3タイプのユーザーがいます。潜在的にニーズを抱えているものの、アプリの存在を知らない、インストールしていない潜在ユーザー、インストールしたばかりでまだ良く分かっていない初心者ユーザー、そしてもう生活の一部になっていて当たり前のようにアプリを使ってくれている定着ユーザーです。潜在ユーザーに対して訴求をし、最終的に定着ユーザーになってもらうことがゴールです。まず、潜在ユーザーに対しては訴求したいユーザー属性に対して適切な広告媒体で集客を行ってアプリを認知してもらい、初心者ユーザになってもらいます。このときに、訴求したいユーザ層の立場や気持ちをなるべくリアルに想像し、自分がその状況だったときに何を課題に感じるか、どういう気持ちになるのかを考えた上でそこに刺さるような表現方法をとるようにしています。さらに、インストールしてくれた初心者ユーザのためにもFiebase Analyticsなどで得たユーザの行動や、問い合わせ、レビューをもとにUI/UXに対して磨き込みをかけていくことで彼ら、彼女らにとってなくてはならない欠かせないアプリにしていくために改善を行っています。ただし、あくまでもすでにいる定着ユーザに不快感を与えないように慎重に施策を見極めています。このように各ユーザを分離して考えることでやるべきことが明確になり、かつ本当に重要なのはなにかというアプリの本質を見失わずに済んでいます。まだ全然道半ばで、大したユーザ規模にはなっていませんが、着実に使ってくれているユーザは増え続けています。

ーー ビジネスモデルのアイデアはありますか。

現時点ではバナー広告のみですが、リワード広告もゆくゆくは取り入れていきたいと考えています。朝など忙しい時間帯に使用している人には出さないなど工夫が必要になっていくかと思います。

ーー 将来的にはどのようなゴール設定をしていますか。

まだふわっとしていますが、何もしなくても既存ユーザーが新規ユーザーを呼び込んでくれるような仕組みづくりをしていきたいです。

ーー これまでで一番大きな課題は何でしたか、またそれを乗り越えるためにどんな工夫をしましたか。

一番は作り切ることでした。開発は私一人で行ない、開業仕立てのフリーランスとしての仕事にもリソースを取られている状態だったので、未経験だったiOSアプリを0から学習しながら、リリースまで持っていくのはなかなか厳しいものでした。そこで、ZenHubを使ってバーンダウンチャートを作り、タスクと進捗を常に見える化させることで仕事のような緊張感を持って開発を進めていき、なんとかリリースまでこぎつけることができました。毎日寝る前にバーンダウンチャートを彼女に見せて報告しなくちゃいけないのは、心が折れるところでしたが(笑)これがないと完成に至ることはなかったと思います。

ーー 個人開発を進める上で何かオススメのツールはありますか。

Firebaseですね!開発の生産性が全然血がのと、運用でもかなり効果を発揮しています。今はFirestore + BigQuery + Cloud Functionでデータ分析、集計、レポーティングツールを自作して運用しています。

ーー 無茶振りですが、開発会議ユーザーへメッセージをください。

個人開発をしている人同士で繋がったり、他の人のプロダクトを見られるのはとても刺激になるので開発会議は良いサービスだなと思います。他の人のプロダクトのアップデート情報が出てくると、自分も頑張らないといけないなっと掻き立てられます。

取材の感想

彼女さんのために作ったサービスが始まりというのは、心温まるエピソードですよね。また、彼女さんが開発以外の部分を担当して協力しているのも、これから個人開発は身近な人と一緒に作っていくケースも増えていくんじゃないかなとも感じました。ルーチンタイマーはADHDの方はじめ、多くの方を助けてくれるアプリなのでぜひチェックしてみてください。

ルーチンタイマー
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ADHD向けのアプリ、「ルーチンタイマー」! うっかり遅刻や、作業途中で別のことをしてしまうなど、ADHDあるあるな問題を解決します。


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